空に近い週末 ~ めっせーじ♪ Vol.2

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2012年 11月 21日

優しい山の時間

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北八ヶ岳にて


「こんなに心がこもって、美味しいご飯。 初めて食べた…。」



ロープウェーを降りたら そこは雪国だった…。


本当に、そんな感じ。

下界と2000mを越えた世界とでは こんなに違うんだ…。


吹雪はおさまっていたけれど 降りしきる雪と風の中、私たちはその小屋に辿り着きました。

普通に歩けば10分くらいで行ける距離。

前を歩いただろう数人の足跡をたよりに…。


急な予約の電話に 山の下にいる奥様にもしかしたら食事は用意できないかも・・と言われ
私たちはとりあえずの自炊の用意をして そこに向かいました。

(雪で電波の状態が悪く、連絡がなかなかとれなかったようです)



山小屋が見えた時の ホッとした気持ち。


不意の客の私たちに、オーナーさんは丁寧に対応してくれて 

2人分なら用意できます と ご飯も用意してくれました。


11月は一番静かな 人の少ない山小屋。 ご主人が一人で切り盛りされていました。

もう少しすると、雪を求めてたくさんの人が来るのだろうけど。



夕ご飯までの間、懐かしい掘りごたつであったまりながら 

山の本を読んだり 明日歩くコースを考えたり… 



そして、その日の夕ご飯は 本当に美味しかった。

私はグルメでもないし、味にもうるさくないし 
ご飯は食べられればなんでもいい って言う、食にあんまり興味がない人なんだけど
この日食べたご飯の味は 忘れることができません。

それは、一品一品丁寧に 心を込めて作ってくれたのがとってもよくわかるご飯でした。

もし、一人だったら 私は食べながらポロポロ泣いていただろう…って思う。

ここは、なんでも手に入る、都会のレストランではない。
2000mを越える、寒い、水も凍ってしまう山小屋。

しかも、たった一人で作ってくれた。

ここでこれだけのご飯を作ることが どのくらい大変であるか 
甘ちょろい私には想像できないけれど。


食べ物でこんなに感動したのは 初めてでした。


今でもあの時のことを思うと なんだか胸がいっぱいになります。


今まで食べた中で、一番美味しかったのは何?  と聞かれたら…

間違いなく「縞枯山荘のご飯」って言うと思います。


それまでは、一番美味しかったものなんて なんにも思いつかなかったけど。


ご飯のあと、ちょっとだけ写真を撮りに外に出ました。

入ってきてから撮った 小屋のランプの写真は 
雪の雫がレンズについて 光の輪ができていました。

涙でうるんだ目で見上げたみたいに…。



どんなものでも 心がこもっているものは美しくて優しくてあったかい。

そのことに気づき、感動できる心を ずっと持っていたいな…。






キラキラ光る都会のイルミネーション。

たぶん私は もう感動はできない。  撮ることはできない。


綺麗だな…と思うことはできても。


静かで美しくて優しい、山の時間を知ってしまったから…。


でも、それは きっと幸せなこと。

by m-kotsubu | 2012-11-21 00:25 | 山歩き


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