空に近い週末 ~ めっせーじ♪ Vol.2

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2015年 08月 31日

憧れの山旅 雲ノ平~水晶岳~双六岳 ⑧三俣山荘~双六小屋まで

今日で8月も終わり。

なんだか一気に夏が終わってしまったようで、なんだか寂しい気もします。
秋は一番好きな季節なんだけどな。


ではこの夏の思い出の続きを♪


三俣山荘からは、槍ヶ岳が綺麗に見えました。

ここから双六小屋まで行くのです。

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ちょっと登ってきたところ。
さっきまでいた三俣山荘が可愛い。

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フデリンドウかな。  ブルーが綺麗♪

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やっと三俣峠にきました。 
ここで・・・選択をせまられます。

三俣蓮華を巻いて、巻道を行くか・・・  それとも三俣蓮華、双六・・・と越えていくか。

空は少し曇ってきて、なんとなく怪しい。

巻いていけば楽に双六小屋まで着ける。
でも、登って行くとなると・・・。  

高山病体質で高山に弱い私は、ここまででかなり疲れていました。
なんかもうどっちでもいい感じ・・・。  また来ればいいんだし・・。

一緒の山友も、空を見上げてどうしようか考えています。
向かう三俣蓮華と双六にはガスがかかっていて。

でもたぶん・・・ 彼女は巻かずに登っていきたいんだろうな・・・。 

少しの間、迷ったけれど 「行こう」 そう私は口にしていました。

たぶん、雨は大丈夫だろう。
曇ってはいるけど降りはしないだろう。

苦しくて辛いだろうけど、もし巻いたらきっと後悔するんじゃないか。


「大丈夫だよ、行こう」 
自分に言い聞かせるように、私はもう一度言いました。

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巻かずに登ることに決めた私たちはゆっくりと歩き始めました。

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長かった・・・。 苦しかった。

高山病になったことのない方は理解できいないかもしれないけれど
低山を歩くときの倍くらいの体力を使うのです。

空気が薄いのを感じ、呼吸も辛くなり。
一歩一歩が本当に辛い。

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でも歩かなければたどりつけない。


途中、すれ違う方に熊がいるよ って教えてもらって、ふと見ると・・

ほんとだ!  熊だ!
(わかりますか?  黒っぽいのがクマです。)

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ガスの間から見える槍が、見守ってくれているように感じていました。

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そして、やっとやっと三俣蓮華岳。

やった!  

山頂に着くと、今までの辛さも帳消しになってしまう。

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山頂でしばらく休み、また歩きます。

夕方までに双六小屋に着かなくてはならない。

目の前には、また越えなければならない双六岳が・・・。

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だんだん熊ポイントが近づいてきました~^^;
あ、でもだいぶ離れているので、全然大丈夫です。

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アップで撮ってみた。
座ってるのかな。  

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曇っていた空は、また日が差し始め ガスが流れていきます。

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槍の穂先♪

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この分岐で、双六を巻くことのできるのだけれど ここまで来たらもう巻かずに行くしかないでしょ。

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キツかったな・・・。  ほんとに苦しかった。
もう写真を撮る気力もないくらい。

そしてやっとやっと双六岳到着!

へろへろでした・・・。    でも、めちゃ嬉しい。

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少し休み、今度は双六小屋を目指します。

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トウヤクリンドウ♪

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この辺りは、気持ちいい稜線歩きなのに・・・ ガスガスでした~^^;

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下りは登りほど苦しくはないけれど・・・ でも長くなるとそれはそれでしんどい。

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そしてやっと、双六小屋が見えてきました。

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この1枚で、この日の写真は終わっています。

私は、疲れ果てたのと 軽い高山病症状で、この日 双六小屋でビールも飲めなかった・・・^^;


ありがたいことに、双六小屋では私たちとあと一人の女性の3人で、6人くらいの部屋を使わせてもらえたので
私はまたもや爆睡するのでした・・・。


そして明日は下山。



                                              続く。








なんで辛いのに、また山に登るのだろう。

登りながら、何度思っただろう。

もうやめればいいのに、こんな辛いんだったら・・・。 


でも・・・ きっと山が好きな人だったら、わかってもらえるんじゃないかな。


どんなに辛くて苦しくても、それ以上の魅力がそこにはあって。


また山に呼ばれ出かけていく。



それはきっと 山の魔力なのです。

by m-kotsubu | 2015-08-31 20:36 | 山歩き | Comments(8)
Commented by Sippo5655 at 2015-09-02 22:27
辛い登山を、見事に克服されて。
呼吸も苦しくなるのって、本当に辛いでしょうね・・
それでも、達成した時の喜びは、その何十倍?何百倍?
言葉にはできないくらいの達成感でしょう!
熊、、たしかに、いる!
ご無事で何よりです。。

山のお天気は本当に変わりやすいと聞きますから、
くれぐれもご無理だけはなさらないでくださいね。

P☆
Commented by asitano_kaze at 2015-09-04 09:29
なかなか感動的な山行記です。
いったん山へ入ったらだれにも頼れない。とにかく自分の足で歩くしかない。
へろへろになって顎を突き出して歩く。道のりは遠い。めげそうになる自分との闘い。
登る度に新たなドラマが待っていますね。
熊ちゃんが見える。花に出会う。自分のこころの中に静寂が宿る。
山は大きな手で自分を包み、混乱や不安をそっと静めてくれる。
山の魅力は簡単には語れませんね。
高山病は北岳の山頂付近のテントの中で経験したことがあります。
あの逃れられない息苦しさは堪え難いものですね。
登るにせよ、巻くにせよ、道は違いますが、それぞれ得るものがあるような気がします。
巻くことは決して後退ではないと思います。
Commented by ゆず at 2015-09-06 21:53 x
kotsubuさん、はじめましてこんにちは。
以前からお邪魔させていただいてますけど
多分初めてコメントします。

クマにはびっくりですけど素敵な景色ですね♪
最近わたしは三俣蓮華、双六の山域に惹かれてます。
もちろん、槍や奥穂高とかも大好きなのですけど
先日薬師岳に登ってから静かな山も良いなぁ…と

でも、行った事無いので静かかどうかもわかって
ないのですが(^_^;
いつもkotsubuさんの写真はキレイで引き込まれます。

またお邪魔させていただきます。
Commented by m-kotsubu at 2015-09-08 11:15
Sippoさん♪ 
こんにちは~^^
高山病は辛いです…たぶん経験しないとこの辛さはわからないかな。
でも、やっぱりそれを乗り越えて歩ききった達成感はなににもかえられませんね。^^
熊は遠かったので大丈夫です。
いつもありがとうございます~^^
Commented by m-kotsubu at 2015-09-08 11:20
asitano_kazeさん♪
こんにちは~^^
kazeさんも、山をやってらした方。 
自分との闘いであることはきっとよくご存知ですね。
誰かと一緒に歩いていたといても、頼れるのは自分の体力と心。
辛い道のりこそ、心を強くしなくては歩ききることができないですね。
そう、山の魅力は語ってわかってもらうものではないと思います。
実際行ってそれを感じられる人だけにわかってもらえればいいのかな…と思います。
巻くことは後退ではない。
確かにそうですね。
どの道を選んでも後悔しないように歩いていきたいです。
ありがとうございます。
Commented by m-kotsubu at 2015-09-08 11:25
ゆずさん♪
こんにちは。はじめまして~^^
コメントありがとうございます。
薬師岳、行かれたのですね~ 私も行きたい山です。
この辺りの山域、人はそれなりにいますが 槍や穂高に比べれば少ないかな…と思います。
私はどちらかというと、華やかな?表よりもこの辺りの山域が好きです。
行くまではなかなか大変ですが…^^;
いつも見てくださってありがとうございます。
なかなかアップできないのですが、ぼちぼちやっていきますのでまた遊びにいらしてくださいね~^^
Commented by sakusaku_fukafuka at 2015-10-06 09:58
すっかりご無沙汰ですが、相変わらずアクティブに登山楽しまれてますね。
双六、懐かしいです。
今年、GW前にこの双六の冬期小屋に4泊して双六周辺をスノーボードで滑りまくりました。
もちろんその時期、小屋はは営業してませんから食料や寝具は持ち込みです。
でも、天候に恵まれて5日間楽しく過ごしたのが思い出されます。
数年前、黒部五郎岳の稜線を周回するコースを選んだので、雲の平はまだ行ってませんから、一度は行ってみたいところです。
Commented by m-kotsubu at 2015-10-12 11:18
sakusaku_fukafukaさん♪
ご無沙汰しています。
なんだか最近歳のせいか体力が~笑
この時もかなり疲れました・・・
さすがですね!
双六付近を滑りまくるなんて!
雲の平はほんとに楽園のようです。
機会があったら是非行かれてください。
ありがとうございます~^^
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